虚無感に身を委ねて、日本の真ん中あたりに位置するこの街を歩いていると、クるものがあって、別に関心を持っていなかった人々の会話が耳に入ってきて、全部が自分と関係が深くて大切なことだという思いが拭いきれなくなる。いろんな人が自分のために言ってくれていることややってくれていることは全く重要なことだとは思えずに聞き流してしまうのに。

火の鳥、風子のいる店、ねじまき島クロニクル、カラマーゾフの兄弟を未だに読了していないこと、誤ってレンタルしてしまったコクソンをまだ観ていないこと、先日観たSt. Vincentのライブが素晴らしかったのでアルバムを聴きなおさなければならないことなどの事柄ばかりに躍起になって、また最近手に入れたゲームをして、人生のあらゆることを考えないように考えないように努力をしているものの、本当は全部自覚していることばかりなので余計に苦しいのだ。